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秘密のピーチパイとチェリーボンボン 〈 16 〉

 どういう事かと言われても、鬼のような泰治の形相に、恐怖で喉が詰まって声が出せない。何とか答えようと口をぱくぱくさせたまま、冷や汗をかいて震えている僕を見て、泰治は自分を落ち着かせるように大きく深呼吸すると、「お前に怒ってんじゃねーよ、ったく……。だけど、何でアイツは、お前が男だって知ってるんだ?」とゆっくりと言った。
「…別荘で……」
 昼間キスされただけだと嘘を吐いたのを、何とか誤摩化せないかと必死で頭を働かせたけど、嘘の上塗りをしてこれ以上怒らせる方が恐いから、正直に白状した。
「触られたから……」
「おまっ、キスされただけだって――」
「ごめん! 怒られると思って嘘吐いた!! だけど僕だって、ちゃんと女だって誤摩化そうとしたし、逃げようとしたんだよ! でもっ! 触られるより前に、向こうに全部知られてたんだもん!!」
「知られてたぁ?!」
 何だそりゃと言うように訊き返されて、僕は目を瞑って必死で言い訳した。
「僕をヨメにしようと思って、アイツ、興信所を使って勝手に人の身元調査してたんだよ! 泰ちゃんたちには話してなかったけど、僕は美代子叔母さんのねーちゃんの息子で、本名は村上真樹っていうんだ。年子の真耶って妹がいる事も知られてて、誤摩化しようがなかったんだもん!!」
「ちょっと待て!!」
 目を瞑ったまま必死で喋っていた僕の肩を、泰治は掴んで揺さぶった。
「それでどうして、田島はお前を諦めないんだよ!?」
「アイツ、ゲイなんだって!!」
「ゲッ!?」
「ホントに『ゲッ』だよ! 僕だってビックリしたよ! ゲイだけど、女も取りあえずオッケーなんだ。でも、本当はショタコンだから、子どもじみた僕の体型は理想だとか何とか失礼なこと言って、触られちゃったんだ!」
 僕の説明を聞いていた泰治は茫然として「マニアックだな……」と呟いたが、すぐにはっとしたような顔で言った。
「ショタ…なんだろう? 変じゃねえか? 確かにお前は童顔だけど、さすがに小学生には見えねぇし、アイツ、河原で覗き見してたんだから、でっけー胸があるの、知ってるだろ?」
「知ってる。だから、胸は触らなかったよ。別荘に呼び出した目的は、僕が本当に男かどうか確かめるためで……。確かめた結果、あそこが…ちっちゃいから、田島的に合格だったみたい。自分と一緒に東京に行けば、すぐに胸を取る病院の手配をしてくれるって……」
「…あんのヤロー……」
 泰治がケモノみたいに低く唸ったので、僕は途中で口を噤んだ。
「お前、それ、叔母さんにはちゃんと話したのか?」
 ギロッと睨みつけられて、咄嗟に視線を逸らせた。もうそれだけでバレちゃったんだろう。泰治は、ちっ、と舌打ちして苛々したように怒鳴った。
「お前、一体、どーする気なんだよっ!!」
 今度は完全に、僕に向かって怒っていた。
「半分は、ちゃんと話したよ…。田島は僕を、二号さんにしたいって言ってて、来週までに、答えを決めて来いって言ってたのは、ちゃんと伝えた……」
「何だそりゃッ!?」
 泰治は拳でベッドを強く殴りつけて怒鳴った。ドンッ!! という音とともにスプリングが大きく揺れて、僕の身体は縮み上がった。
「俺に言ってるのと、全然違うじゃねぇか!! 二号さんって、何なんだよ! そんなの、俺は今初めて聞いたぞ! お前の話はワケわっかんねぇよっっ!!」
 いくら頭に来てるとはいえ、とてもじゃないけど恋人に対する怒り方じゃない…と思った。でも、嘘を吐いて怒らせたのは僕だから、震えながらも何とかキチンと分かるように説明しようと、小さい深呼吸を繰り返しながら頭の中を懸命に整理して、慎重に最初から話した。
「田島の父親は病気で長くないんだって…。それで、意に添わない婚約者との結婚を強いられてて、そんな嫌な相手と一緒になるくらいなら、ボーイッシュな外見が気に入った僕を…最初は女だと思ってたから、嫁にしようと思って身元調査をしたらしいけど、男だと分かって諦めるどころか、余計その気になっちゃったらしいんだ。対面を保つために婚約者とは仮面夫婦になって、僕を二号さんにするって…。嫌だって言ったけど、言う事をきかなければ僕が本当は男だと、町のみんなにバラすって脅されたんだ……」
「あんの、クソヤロー……とんでもねぇ話じゃねぇかよ!! だけど、そんな脅しにビビる事ねぇだろう? こっちだって、アイツがショタコンのゲイ野郎だって事を掴んでんだから――」
「田島は、誰にも自分の秘密は知られていないから、僕らがそれをバラしても誤摩化しきれる自信があるって…。だけど僕が男なのは、戸籍謄本一つで証明できちゃうから、勝ち目なんてないんだよ……」
 僕が項垂れると、また泰治は苛々したように僕の肩を掴んで揺さぶった。
「お前! どうして最初からヤツに脅されてるって、本当の事を言わなかったんだよ? 叔母さんたちにも半分しか話してないって、どういう了見なんだよ!?」
「だって! だって、叔母さんたちに、なんて言えばいいんだよっ!?」
 僕は顔を上げて、初めて泰治に怒鳴り返した。泰治は息を飲んで僕を見つめた。
「二人は僕が男に戻りたがってるのを知ってる。僕だって、今でも男に戻りたいと思ってるよ! なのに、泰ちゃんとこんな関係になってるなんて、なんて説明すればいいのさっ!?」
「俺の事が、好き…だから、だろ?」
 泰治は怯んで、自信なさげに言った。
「そうだよ! 好きだから、お尻のバージン捧げたんじゃないか!! でも、僕たちは男同士なんだよ! 叔母さんたちにどんな風に思われるかと思ったら、恐くてそんな簡単に言えやしないよ! だから、田島がゲイだって事も言えなかった! だって、僕は自分がゲイだなんて思ってないけど、男と付き合えるから田島に執着されるんだって、変に誤解されちゃうかも知れないじゃないか! 僕は、泰ちゃん以外の男になんて、触られるのも嫌だよ! でも、泰ちゃんとセックス出来ちゃうんだから、きっと、普通の人には同じに思われる。どう言ったら僕たちの事を分かってもらえるか、全然考えつかなくて、話せなかったんだよ!」
「…それで、半分しか話してないのか……」
 泰治の声音が急に優しくなった。でも、僕は話しながら興奮してしまって、今まで胸にしまい込んだモヤモヤが、どんどん怒りに変わった行った。
「そうだよ! 泰ちゃんはすぐ怒るから、恐くてもっと言えなかった! 僕は僕なりに、どうしたらいいか、これでも懸命に考えてるんだよっ! なのに、頭ごなしに怒鳴る泰ちゃんなんて、もう――」
 嫌いだと言おうとしたら、ぎゅっと抱きしめられた。頭を抱えられて、むき出しの泰治の胸に押し付けられて、口を塞がれた。
「悪かった。怒鳴って悪かった…。短気が俺の欠点だ。自分でも分かってる、すまなかった。でも、こっちはお前の置かれた状況が、何ひとつ分からないんだ。だから余計苛つく。頼むから、全部教えてくれ。叔母さんの事だから、もう何か考えてるんだろう? 何て言われた?」
 頭にキスしながら真摯(しんし)に謝られて、僕の怒りは急速に萎んだ。ただ単に、粗暴で短気なだけの男なら、すぐにでも嫌いになれるのに…。こんな風にされたら、もっと好きになってしまうじゃないか!
 僕も泰治の背中を抱きしめて、「怒らないでよ?」と前置きしてから言った。
「…叔母さんと話し合って、今週末に東京に帰って、男に戻る事になった……」
「なんだとっ!?」
 抱きしめる泰治の腕に力がこもった。僕は苦しくて顔を顰めたけど、文句の代わりに泰治にとってはショックだろう事を告げた。
「叔母さんは、田島は僕が『子どもを生めない身体』だから、二号にしたいと思ってるんだ。だから、男に戻れば問題は解決すると思って、この世から『宮地マキ』を消そうと考えたんだ。そうすれば、二号さんにする事も出来ないし、もし、田島が『マキ』を探して、男に戻った僕…村上真樹が、こっちの『マキ』と同一人物だと暴いたとしても、もう『おっぱいのあるマキ』さえいなければ、叔母さんの事だから何とでも切り抜けられる。田島の事で…ううん、泰ちゃんの事でも、僕が一番恐れていたのは、僕の秘密がバレて叔母さんたちに迷惑がかかる事だったんだから、僕もそれが最善策だと――」
「なに言ってんだよ! もう、お前や叔母さんたちだけの問題じゃねぇだろう? 俺は、全く蚊帳の外かよ! お前が…『宮地マキ』が、いなくなるって、お前、それでいいのかよっ!?」
「泰ちゃん、男でも良いって言ったじゃないか!!」
 蔑(ないがし)ろにされて、怒りの形相を浮かべていた泰治は口を噤み、動揺したように僕を見た。
 ほら、やっぱり! 泰治は、胸のない僕では嫌なんだと痛感した。胸がズキズキして息をするのも痛かったけど、僕はそのまま喋り続けた。
「僕は、最初っから男に戻りたいって、言い続けてたじゃないか。それでも良いって言ってくれたから……、東京に戻っても、泰ちゃんと付き合えるかなと思って、叔母さんの言う通りにしようと決めたんだ」
 でも、ムリみたいだけど……。僕は自嘲しながら心の中でだけ呟いた。
「…けど、けどっ、完全な男に戻っちまったら、その方が、向こうの思う壷なんじゃねぇのか? 田島は “ 男 ” のお前が欲しいんだろう?」
「そうだよ…でも、叔母さんたちだけは守れる。それに、泰ちゃんが、いつか……僕を嫌いになるかも知れない。そうしたら、“ おっぱい ” のあるマキなんて、僕にとっても疎ましいだけだ。だったら、早く男に戻った方が、お互いに……」
「嫌いになんか、なる訳ねぇだろっ! 何年片思いしてたと思ってんだ! ああ…男に戻ってもいいさ。村上真樹、いいじゃねぇか! だけど、今は駄目だ!!」
「何で、今は駄目なの?」
 不思議に思って訊いた。男でもいいなら、今、男に戻ってもいいじゃないか。
「アイツが…田島が狙ってる。絶対、お前を攫いに来る。まだ、今の姿でここにいた方が、お前を守ってやれる……」
 泰治は真剣な顔で、切羽詰まったように言ったけど、僕には『おっぱいのあるマキ』を失いたくない口実にしか聞こえなかった。
「じゃあ、言ってよ。座間のおじちゃんに…マキは、おっぱいがあるけど、おちんちんも付いてて、実は正真正銘、男なんだけど、好き合ってるから、恋人として付き合ってるって……」
 意地悪な気分で言ってやった。
 田島の決めた期限を過ぎても僕がここにいるという事は、秘密が公(おおやけ)になるという事だ。それより先に、全てを明かしてしまえば、田島に脅されるネタはなくなり、「僕には好きな人がいて、お前なんか嫌いだから付き合わない」と突っぱねられる。だけど、結果は同じだ。叔母さん夫婦も僕も、もう、この町にはいられない。そして、泰治ともさよならだ。
 言える訳がない。だから、東京に行って男に戻るしかないんだと続けようとしたら、「よしっ、今から行こう!」と泰治が言った。
「えっ?」
「着替えろ、マキ。今から親父たちの所に行くぞ!」
「えっ? えっ、うそっ、えええっ?」
「何が嘘だよ。嘘じゃねぇよ。俺たちが付き合ってるって、親父に言おう。いつかはそのつもりだったしな。そうだ、そうだ。秘密があるから、こんな事になるんだ。隠してて後ろ暗い気持ちがあるから、お前も俺が信じらんねぇんだろう?」
 慌てて泰治を見ると、固い決意に満ちた強面に、どこか晴れ晴れとした色を浮かべて僕を見ていた。こいつ、本気で言うつもりなんだ…。
 自分で言っておきながらこの展開に驚愕し、頭からどっと冷や汗が流れた。
「ちょっ、ちょっと待ってよ! 今、夜中だし――」
「時間がねぇんだ。夜中だろうと関係ねぇよ。どうせ親父は、仕込みで四時には起きるんだから、今から行けば丁度いいだろ」
 ベッドから下りようとする泰治に、僕は慌てて抱きついて止めた。
「駄目! 駄目だよ! 言ったらダメ!!」
「何言ってんだよ。お前が言えっつったんだろう?」
「しっ、信じる! 泰ちゃんが、僕が男でも嫌いにならないって信じるから、おじちゃんには言っちゃ駄目だ!」
「何で? 言わなきゃ、アイツに脅されるネタ抱えたままなんだぞ!?」
「言ったら、美代子叔母さんたちが、この町にいられなくなるよ! 二人に迷惑かけたくない〜〜!!」
 僕はテンパって、泰治に抱きついてベーベー泣いてしまった。
「おじちゃんと恭平さん…だけなら、良いかも知れないけど、町じゅうに知られたら…やっぱり、もうここには住めないよぉ。僕だって、男なのに、おっぱいがあるなんて、知られたくない〜〜」
 つまるところ、僕が一番恐れているのはこの事だった。他人におっぱいがあるって知られるくらいなら、いっそこの世から消えてしまいたい。
 泰治は浮かした腰を下ろして、また僕を抱きしめた。泰治はパンツ一丁で、僕も裸のままだったけど、全くもって色気も何もありゃしなかった。
 しゃくり上げる僕の背中をあやすように撫でながら、泰治がポツリと呟いた。
「逃げるか……」
「ふ…えぇ…?」
「誰も知らない所へ、二人で逃げるか…。うん…そうだ。そうしよう」
 歌うようにひとりごとを言う泰治に驚いて顔を上げた。
「どう…いう、こと?」
 意味が分からず首を傾げると、泰治は僕の涙を親指の腹で拭いながら「駆け落ちすんだよ」と言った。
「かっ、かけおちぃ!?」
 思いも寄らない事を言われて、素っ頓狂な声を出してしまった。すぐに両親の姿が頭に浮かんで、絶望的な気分になった。自分たちの末路が、はっきりした形で見えたような気がした。
「ムリだよ、そんなの……」
 思わず首を振ると、泰治は両手で僕の頬を掴んで顔を覗き込んだ。
「お前はさっきっから、無理だの、駄目だのばっかりだな。俺はな、お前を誰かに取られるのも、離されるのも、絶対に嫌なんだよ! それとも、お前は俺と離れて平気なのか? アイツの物になってもいいのか?」
「ヤッ、ヤダ!」
 即答した。考えるまでもない。泰治は嬉しそうな顔をして、ちゅっと音を立ててキスをした。
「だったら、逃げよう。ずっとじゃない……二、三年だ。どこでもいい、身を隠してほとばりが冷めるのを待とう。大学は休学すればいいし、結構貯金もあるし、肉体労働でも何でも働けば何とかなる。こう言っちゃ何だが、その間に田島の父親が死んじまえば、あのヤローは結婚せざるを得ないだろうし、駆け落ちした女を横取りして妾(めかけ)にするなんざ、外聞が悪くて周りが許さねぇだろう? 万が一にも拉致するなんて真似、俺がいる限りさせねぇし」
「でも、“ 駆け落ち ” なんて…もっと大事になって、叔母さんたちに迷惑がかかるんじゃ……」
「だって、お前一人で東京に戻って “ 女 ” のマキを消すつもりだったんだろう? 二人で消えても大差ないじゃないか。それに、あの人たちなら大丈夫さ。確かにお前がいないんじゃ、田島が真実を暴き立てた所でどうにもならねぇし、逃げられた腹いせに男だなんて嘘吐いてる…とでも、“ あの ” 叔母さんだったら言い逃れが出来るもんな。おまけに、俺と駆け落ちしたってなれば、誰もお前が男だなんて思わねぇよ。まあ、多少はうちの親父たちにも迷惑をかける事にはなるが、俺がお前に惚れてるのは、うちの家族はみんな知ってるから、あとで手紙でもメールでも、『無事だ』って知らせれば大丈夫さ」
 照れくさそうに笑う泰治を、僕は黙って見つめているしかなかった。泰治の言う通り、田島から身を守る術は、もう逃げるしかないのかも知れないけど、“ 駆け落ち ” はとうてい受け入れられなくて、簡単には頷けなかった。
 泰治は僕の顔を見てすぐに真顔になると、もどかしげに僕の頭を抱えるようにして熱烈なキスをした。言葉の代わりに唇から気持ちを流し込むような、息苦しくて恐いくらいの激しいキスだった。
 そのまま舌を食べられてしまいそうな恐さがあったけど、泰治の気持ちには応えたくて必死で受け入れているうちに、身体の芯から溢れてくるものがあって、泰治の膝の上に乗り上げるようにして抱きつくと、唇を塞がれて喋れない代わりに、濡れ始めた股間を泰治のお腹に擦り付けた。
 酸欠になるほどの長いキスから解放した泰治は、「俺と、離れたくないだろう?」と訊いた。
「うん……」
 今度は素直に頷くと、ほっとしたような顔で僕のお尻を触りながら言った。
「心配するな。俺が必ず守ってやるから、全部俺に任せとけ……」
 言葉と一緒に、泰治の指が身体の内側(なか)に入って来た。僕にはもう抵抗する気力は残ってなくて、「んっ…」と息を漏らすと押し倒されて、泰治と繋がったまま朝を迎えた。
 いつも六時には起きて用意をしないといけないんだけど、朝まで動かし続けた腰はだるいし、喘ぎ過ぎて枯れた喉は痛いし、泣いてばっかで腫れた目元はみっともないしで、とても仕事に出られる状態じゃなかった。
 泰治は一旦自分の家に帰るのかと思っていたけど、僕の身体を奇麗にしてくれてからシャワーを浴びると持参した服に着替えて、そのままバイトに出ると言った。
 ほとんど徹夜で、あんな体力を使う事をしていたのに、いつもと同じ…いや、いつもより元気に、「叔母さんたちには俺から上手く言っとく」と言って母屋へ向かった。
 僕は泰治を見送ってからしばらくの間、泰治が言った “ 駆け落ち ” について考えていた。そして、僕なりの決断を下すと、ベッドに入って電池が切れたみたいに爆睡した。
 目が覚めると昼を過ぎていて、テニスコートの方からボールの弾かれる音が聞こえていた。身体はまだ少しだるくはあったけど、充分動ける事を確認してベッドから這い出し、寝る前に下した決断を実行するための準備を始めた。

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