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あとがき

※ 物語の内容に触れますので、本編『一握の砂』をお読みになってからご覧ください。

この度は、聡と修二の長い長いお話に最後までおつき合いいただき、有り難うございました。
自分のどこに、ここまで長いお話を書く “ 萌えエネルギー ” があったのかと驚いています。たぶん、もうこの先、こんなに長い話は書けない(頑張りますけれど)…と思います。
ド素人が初めての長編を、しかも三人称で書くという向こう見ずな事をしたために、途中なかなか筆が進まなくなったりしましたが、そんな中、皆さまからコメントや拍手を頂きまして、大変励みになりました。お陰で最後まで書き続ける事が出来ました。
重ねてお礼申し上げます。有り難うございました。

さて、このお話は、歌(ブレッド&バターの『あの頃のまま』/呉田軽穂作詞・作曲)に触発されて書きはじめたのですが、本編を書くにあたり「七年もの長い間、想う気持ちを失わない」には、どんな出会い方をしたらそこまで想えるのだろう? …と考えたんです。
ただ恋をして、つき合って、性の不一致で別れただけだと、数いる過去の恋人の一人で終わってしまいますよね。ここまで想い続けるには、やっぱりお互いの心に忘れられない触れあいが必要で、それこそ、人生観が変わってしまうような影響を受けたのではないかと。
なので、二人の高校・大学時代に結構な頁を取ってしまいました。
折角のリーマン(と言いつつ、仕事している所は殆ど出てきませんが…)ものなので、大人になった修二がひたすら聡を拒み続ける方が萌えるかしら? とも思いましたが、聡と修二は互いに惚れぬいているので、いくら意地っ張りでもそれは無理(笑)
だったら、修二が一発で陥落するような口説き文句を言わせようと、これでもか! ってくらい甘い台詞を並べた訳ですが、ちょっと鳥肌ものだったかも知れません。
でも、私が普段思っている恋愛観を、余す所なく書けたと思いますので、結構満足しています。
不満なところは…濡れ場かな〜。勉強不足(?)で申し訳ないです…。
ところで、エピローグのサブタイトル 〜 JUST THE WAY YOU ARE 〜 はビリー・ジョエルの名曲ですが、もう、こじつけです(汗)。でも、聡の台詞の中に出てくるんですよ、一応。
『僕はそのままの姿の君を愛しているんだ』って(笑)

長い時間をかけてじっくり書いたお話なので、聡をはじめ登場する一人ひとりが、私には愛着のあるキャラクターになりました。
エピローグではみんなのその後に触れましたが、いかがでしたでしょうか?
皆さまの中で、お気に入りのキャラクターがいたら嬉しいなぁと思います。いつか、聡と修二、周りのみんなのお話を短編で書きたいと思っています。
その時には、また、どうぞおつき合いくださいませ。

平成二十年 七月吉日   里中秋水拝

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